100年

砂丘研究から乾燥地研究へ写真で辿る100年Digital archive

砂丘利用研究施設での灌漑技術研究[日本]

砂丘地で作物栽培を進めるにあたり、飛砂以外に考えなくてはならないのが水の問題です。砂地は水はけがよく、作物への灌がいが重要な作業になります。
砂丘農業の研究が始められた当初、灌がいは人力に頼っており、重たい潅水桶を担いでの水やり作業は大変な重労働でした。一家総出での水やり作業ですが、特に農家のお嫁さんにとっとては辛い作業で、「嫁殺し」という言葉も現代に伝えられています。この重労働から解放するために灌がい作業の機械化に向けた研究が進められました。1953年には、現在も農業で広く使われているスプリンクラー灌がいシステムの、国産1号機が開発されました。

Page Top