100年

砂丘研究から乾燥地研究へ写真で辿る100年Digital archive

黄砂発生メカニズム解明に関する観測

文部科学省特別事業経費による「東アジア砂漠化地域における黄砂発生源対策と人間・環境への影響評価(通称:黄砂プロジェクト)2011~2015」が採択されました。研究代表は山中典和博士、副代表は篠田雅人博士として研究がすすめられました。砂漠化に伴う砂塵嵐・黄砂被害が広がっているモンゴルや中国の乾燥地現場において①砂塵嵐、黄砂の発生メカニズム解明に関する研究が行われ(発生メカニズムグループ)、乾燥地の現場と黄砂影響をうける日本国内において、②黄砂が人間の健康、人間活動及び自然生態系に与える影響解明に関わる研究が行われました(影響評価グループ)。さらに、発生国であるモンゴルや中国の現場において、③砂塵嵐や黄砂の発生を抑える対策に関する研究が行われました(発生源対策グループ)。
これらの研究の中で、発生メカニズム解明グループは、モンゴル気象水文研究所(現:気象水文環境情報研究所)と協力し、モンゴルのゴビステップ地帯に位置するツォクトオボーに観測機器を設置し、黄砂発生や気象の観測が続けられました。本研究は黄砂プロジェクトが終了後も後継の「乾燥地×温暖化プロジェクト」(2017~2021)の他、科研費、環境研究総合推進費で研究が続けられています。

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